津波で家を流されたことをギャグにする器の大きさ

以前、東北大震災の被災地を見学したことを書いたのですが



��013年秋に出張で、大王は宮城県の松島に行きました。

出張の内容は研修会みたいなもので、いろいろな所から人が集まっており

見知りもいて、いい勉強になりました。

それで、最終日は午前中に日程が終了し、午後、時間があるということで

主催者の方が被災地を案内してくれることになり、大王一行はマイクロバスで、いろいろな場所を見せてもらいました。

「ここは、住宅地だったけど、いまは原野です。」とか「あそこには、こんな建物があった。」というような

説明をしてもらいながらの見学だったわけです。


大王一行は見学といっても、やはり、それは楽しい雰囲気ではないわけですね。

要するに悲しい現実を見るわけですから、常に「それは大変だったですね」という空気感をもたないと

失礼というか・・・


上手く説明できないのですが、なんかそんな感じです。

それで、いよいよ見学の最後に高台にある日和山公園というところに行きまして、海に近い川を見下ろしました。

そこで、主催者側の部長さんが川沿いを指さして大きい声で「皆さーーん。あそこ見て下さい。あーそーこー。今クレーンが止まっているところぉーー!」
大王一行そのクレーンを見ました。
更に部長さん続けます。「あのクレーンがあったところ私の家があったんですよ家がーー」


大王一行、その先は言わなくても分かります。思いっきり何もなかったんで・・・・


そして部長さん続けます。「私の家、津波で流されちゃいましたぁーーーガッハハぁーー」

大王一行、しーーん。

部長さん大きな声でまるでギャグを取るかのように叫ばれました。

大王一行は誰一人笑いません。というかどう反応していいのか分かりません。



しかし、好奇心の塊の大王、このままでは終われません。

こそっと、部長さん部下の若手の方に聞きました。

「すみません。家が流されたこと、部長さんギャグのように話されてましたけど、あそこは笑ってよかったんですか?」

「大王さん、あそこは笑っていいんですよ。」

「もうですね。家なんてどうでもいいです。身内や仲間が無事なら。
私たち、震災直後、電気もなく連絡もとれず、身動き取れなくて、不安で不安でしょうがなかったんです。
そして何日かたって、自衛隊が来たとき神が来たように感じました。これで助かったーー
そんなふうに思ったんです。だから命があるだけで感謝しないといけないんです。
だから、大王さん笑っていんですよ。家ぐらいでメソメソしていられません」


他者との比較で自分の不幸を推し量らうのは良くないとは思いますが
被災された方に比べれば、大王のロスカットなんか糞にもなりません。

自分の不幸を微塵にも見せなかった部長さんの器の大きさに感服させられました。

そんなことを思い出したまだまだ器の小さい大王でした。


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